節 分
「鬼は〜外、
福は〜内・・・」

 節分の起源は、「追儺(ついな)」といわれる中国古代からの厄よけの行事が、わが国に伝わったもの、あるいは農業行事である「豆打ち」や「豆まき」が室町時代頃から、行われるようになったとされています。

 この二つの起源にはいずれにも鬼が登場するために、仏教説話である「地獄の鬼」が赤鬼や青鬼といったように彩りもおもしろく脚色され今の鬼の姿が定まってきたといわれています。

 最近では大きな寺社などの行事が目立ち、家庭からの声が聞こえなくなってきたのは寂しいものです。

 追い払うべき悪い鬼とは、悪霊や疫病だけでなく、自分の心の中に潜む弱い心や怠け心、貪(むさぼ)り、怒り、愚痴などです。
 これらを追い出して、幸せな人生を送れるように、反省と願いを込める家庭の行事としたいものです。

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